あいさつ
中央執行委員長  組合員の皆様におかれましては、日頃の組合活動に対し、ご理解ご協力いただいき、ありがとうございます。
 現在、私たちを取り巻く環境は、かつてない速度で日々変化し続けています。カーボンニュートラル、SDGsへの取り組みはもとより、デジタル化といった仕事の変化に対応していかなければなりません。
 一方で、足元の物価高騰や緊迫した国際情勢は、依然として私たちの仕事や生活に大きな影響を及ぼしています。
 自動車販売業界においては、昨今のコンプライアンスに関する問題により、これまで以上に企業活動の在り方などが問われ、この状況に私たちは強い危機意識を持ち、今後いかなる変化にも対応できる「強い職場」を作っていくことが、極めて重要であります。

 新生「愛知トヨタ労働組合」の第2期にあたる今期は、第1期で創り上げてきた活動の土台の上に、各活動の軸となるものを「柱」として建て、具体的な形にしながら、実質的に年間活動を進めていく一年となります。粗削りな部分もあるかもしれませんが、まずは1周させてみるものと、すぐに修正が必要なものを見極めながら、活動を進めていきます。
 また、自動車業界の人手不足は、離職や厳しい採用環境により深刻な課題となっており、それは販売店だけではなく製造も同様であります。自動車産業の魅力向上に向け、ハード・ソフト面ともに働く環境を良くしていく活動は、製造に劣らないよう、しっかりと続ける必要があります。
 新会社となったことで、新しい仲間とともに、これまでとは違うやり方で、働く場面が増えてきていると思います。「今まではこうだったのに」ではなく、現在のさまざまな環境に照らし合わせた上で、「こうすればもっと良くなるのではないか」という視点を持ち、1拠点1支部体制の利点を活かし、組合活動の原点である「職場の声」として、伝えていただきたいと思います。

 結びに、労使関係においては、これまでの経営陣や諸先輩方が脈々と築き上げてきた「労使協調」という文化・価値観を土台として、難しい環境のなかでも「相互信頼」のもと「この職場で働き続けたい」、そう実感できる会社にすべく、本音の議論を重ねていきます。
ともに頑張りましょう。
 
2023年9月25日
中央執行委員長  宇野 憲司